写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「勇輝って素直じゃないな」

「俺のどこが?」

「そう言う所が」

「お前もな」

「えー。私も?」

「そうだって」

私と勇輝は、いつも口喧嘩ばかりしていた。

私は、勇輝の事が1つ分かった。

でも、勇輝は素直じゃなくて意地っ張りだけど優しいんだよね。

「愛歌、勇輝君。食事だよ」

「はーい」

私は、言った。

「愛歌、今日でこのご飯も食べるの最後だよねー」

香織が言った。

「うん、そうだね」

「ここのご飯、おいしかったな。また、ここに来たいな」

「また、3人でここに来ようよ」

私は、言った。

「約束。でも、撮影ってあっという間に終わったよね。楽しかったな~」

「私も」

この2ヶ月、この旅館に泊まっていろんな事があった。

香織と咲や高岡さんとご飯食べたり、風呂入ったりいろいろ話した。

枕投げもした。

いろんな思い出が詰まった。

だからまた、ここで3人で来れたらいいね。

私は、ご飯を食べ終わった。

今日、この旅館から出るのは寂しい。

でも、いつかまたここに来れる。
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