写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「じゃあ、皆お疲れ様。愛歌は、話があるから送るわ」
話って何だろう?
「愛歌、バイバイ」
「香織、咲バイバイ」
私は、手を振った。
「じゃあーな」
「うん。バイバイ」
勇輝にも手を振った。
私は、高岡さんの車に乗った。
「あの話って?」
私は、さっそく高岡さんに聞いた。
「愛歌、いろいろと記事に載せられたでしょ? それで愛歌が記事に載せられた時、お母さんも心配してると思うからお詫びに行くのよ」
「そうですか」
「愛歌、ドラマ本当に頑張ったわね。お母さんもきっと喜んでくれるわよ」
「そうかな?」
「だって愛歌は、刺されても頑張ったでしょ?」
「はい」
「だから愛歌のいい所は、そこだよ。何があっても頑張る所。モデルとしてそれが最高なのよ。きっとドラマの視聴率もいいと思うし、ファンレターもまたいっぱい来るわよ。だから覚悟してね」
「はい」
私は、言った。
「おっ、着いた」
私は、高岡さんの車から降りた。
ピンポーン……
私は、インタンホーンを鳴らした。
ガバッ
「愛歌、無事でよかったわ。愛歌が危篤中と聞いてビックリしたのよ。高岡さんもいろいろと迷惑かけてすいません……」
お母さんが言った。