写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「いえいえ。私も連絡しなくてすいません。何か撮影で忙しくて……愛歌、ドラマ頑張ったので見てあげて下さい。7月からあります」

「もちろん、見るわ。どんなドラマか楽しみにしています」

「じゃあ、私そろそろ帰りますね」

「お世話になりました」

「じゃあ、失礼します」

高岡さんは、そう言って帰って行った。

私は、家に入った。

「愛歌、傷は?」

「ちょっとお腹に……」

「大丈夫?」

「大丈夫だよ」

「あっ、そうだ。康太君も詩織ちゃんも亜由ちゃんも皆、心配してたわよ。ちゃんと皆に会って話しておいで」

「分かった。じゃあ、荷物宜しく」

私は、そう言って家から出た。

まず、詩織から。

私は、詩織の家に行った。

ピンポーン……

「愛歌、大丈夫だった?」

詩織が言った。

「うん、大丈夫だよ。心配かけてごめんね……」

「そんなの全然いいよ。愛歌が無事でよかった。亜由も今、居るよ。亜由、愛歌来てるよ」

「あっ、愛歌。久しぶりやな。愛歌、記事にいっぱい載ってたけど、大丈夫やった?」

「うん。亜由も心配かけてごめんね……」

「私も亜由も久しぶりにいっぱい話したいから今日、私の家で泊まらない?」

詩織が言った。

「私、康太の所にまだ行ってないんだ。だから、康太の家に行って来ていい?」

「いいよ。じゃあ、康太君の家に行ってから来て」

「小野君とゆっくり話して来てな」

「うん。ありがとう」

私は、詩織の家から出て康太の家に行った。
< 146 / 285 >

この作品をシェア

pagetop