写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「いえいえ。私も連絡しなくてすいません。何か撮影で忙しくて……愛歌、ドラマ頑張ったので見てあげて下さい。7月からあります」
「もちろん、見るわ。どんなドラマか楽しみにしています」
「じゃあ、私そろそろ帰りますね」
「お世話になりました」
「じゃあ、失礼します」
高岡さんは、そう言って帰って行った。
私は、家に入った。
「愛歌、傷は?」
「ちょっとお腹に……」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「あっ、そうだ。康太君も詩織ちゃんも亜由ちゃんも皆、心配してたわよ。ちゃんと皆に会って話しておいで」
「分かった。じゃあ、荷物宜しく」
私は、そう言って家から出た。
まず、詩織から。
私は、詩織の家に行った。
ピンポーン……
「愛歌、大丈夫だった?」
詩織が言った。
「うん、大丈夫だよ。心配かけてごめんね……」
「そんなの全然いいよ。愛歌が無事でよかった。亜由も今、居るよ。亜由、愛歌来てるよ」
「あっ、愛歌。久しぶりやな。愛歌、記事にいっぱい載ってたけど、大丈夫やった?」
「うん。亜由も心配かけてごめんね……」
「私も亜由も久しぶりにいっぱい話したいから今日、私の家で泊まらない?」
詩織が言った。
「私、康太の所にまだ行ってないんだ。だから、康太の家に行って来ていい?」
「いいよ。じゃあ、康太君の家に行ってから来て」
「小野君とゆっくり話して来てな」
「うん。ありがとう」
私は、詩織の家から出て康太の家に行った。