写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
ピンポーン……
私は、インタンホーンを鳴らした。
「愛歌……」
出て来たのは、康太だった。
久しぶりに聞いた声。
私は、嬉しくて笑顔になった。
「康太、久しぶり」
私は、笑顔で行った。
「俺、愛歌に話したい事あるから外でいい?」
「うん」
話したい事って何だろう?
私と康太は、近くの公園に行ってベンチに腰がけた。
「愛歌、いろいろ記事に載せられただろ? その大丈夫か?」
「うん。康太にも心配かけてごめんね……」
「お前、傷とかあるのか?」
「大丈夫だよ……」
「なぁ、お前危篤中な時俺がどう思ったか分かる?」
康太が聞いて来た。
「分からない……」
「俺、愛歌が死ぬって思っていっぱい泣いたんだぞ。でも、こうして今俺と話せるからよかった……」
康太の声を聞いて安心して涙が出て来た。
「愛歌、俺何かした?」
「ううん……」
私は、首を横に振った。
「ホイ」
康太が私にハンカチを渡して来た。
「愛歌の事だからどうせまた、泣くかと思って用意してた」
「康太、それ失礼だよ」
私は、泣きながら言った。
「コレで拭けって」
康太は、私の涙を拭いて来た。
康太のぬくもりが感じてまた泣けて来た。