写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「やっぱり愛歌は、俺の事好きじゃないんだな」
康太は、寂しそうにそう言った。
「違うよ……」
私は、言った。
「無理しなくていいから……俺、愛歌の事諦めるから」
康太は、最後にそう言って立ち上がった。
「待って」
私は、言った。
「大丈夫。今まで通りにしてやるから」
康太は、そう言って帰って行った。
何で?
私が康太の事、好きなのに……
私がはっきり康太に好きと言えばよかった……
何でお互い、好きなのにうまく行かないんだろう?
もっと早く言えばよかった……
私は、その場で泣き崩れた。
後悔しても今更遅い……
もう、康太の事諦めよう……
私は、泣きやんで詩織の家に言った。
「愛歌、その顔……」
詩織と亜由が驚いた顔して私の顔を見ていた。
「大丈夫だよ」
私は、無理に笑顔を作った。
「愛歌、大丈夫? うちらでよければ聞くで」
亜由が言った。
「じゃあ、聞いてもらおうかな」
私は、言った。
「じゃあ、部屋で話そう。私、ジュース持ってくる」
詩織が言った。
詩織も亜由もごめんね……心配かけて……