写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
私は、詩織の部屋に行った。
「はい。ジュース、持って来たよ」
詩織がジュースを渡して来た。
私は、そのジュースを飲んだ。
「で、さっそくなんだけど康太君と何かあった?」
詩織が落ち着いて私に聞いて来た。
「うん……あのね、さっき公園で康太と話したんだけど……」
私は、詩織と亜由に全て打ち明けた。
「そんなの誤解してるだけだよ。小野君は」
亜由が言った。
「でも、今更言えないよ……もう、私康太を諦めるから」
「そんなの間違ってるやろ」
「でも、これは愛歌と康太君の問題だよ。だから私達が言っても2人が決める事だから口出し出来ないでしょ」
詩織が言った。
「詩織、亜由。ありがとう。でも、私モデルの仕事に専念するよ」
「そっか。愛歌が決めた事だし、仕方ないよな。頑張ってな」
「私、応援してるからね」
「ありがとう」
私は、言った。
「愛歌、お母さんいいて言ってた?」
「ごめん。聞くの忘れてた」
「さっそくそれか。今、かけて」
「うん」
私は、お母さんにかけた。
「もしもし、お母さん? 今日、詩織の家に泊まるけどいい?」
「いいわよ。迷惑かけないようにしなさいね」
「うん、分かった。じゃあ、バイバイ」
私は、そう言って切った。