写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「じゃあ、皆用意出来たし行こ」
「「うん」」
私と詩織と亜由は、外に出た。
「何か3人でこうして朝学校に行くなんて初めてやな」
亜由が言った。
そう言えば、そうかも。
だっていつもは、康太と……
康太の事、考えるのはやめよう。
「そうだね」
私は、言った。
「ねぇ、アレ康太君じゃない?」
詩織が言った。
えっ、康太?
「あっ、また女の子にラブレター貰ってるなぁ。小野君も断ればいいのに……」
私は、康太と女の子が話している所なんか見たくない……
「亜由、詩織。早く行かないと、遅刻するよ」
私は、誤魔化した。
「そうやな。じゃあ、行こ」
学校に着いた。
ん? 何か皆の視線が私に向いてるのは、何でだろう?
私は、取り合えず席に着いた。
「ねぇ、ねぇ。あの記事、本当?」
私に聞いて来た。
「あの記事って?」
「だからモデルの勇輝と付き合ってるって」
何で聞くのかな~。
「付き合ってないよ」
「誤魔化しても分かるよ。いいな~。モデルの勇輝と付き合えて」
私の言葉は、信じてくれなかった……
噂って嫌だな……
朝食の時も皆に見られてるもん。
「藍沢さん、ちょっといい?」
女の子3人に呼び出された。