写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

私は、黙って屋上について行った。

「あんた、図々しいのよ。モデルの勇輝と付き合ってるなんて」

また、勘違いされちゃってる……

「私は、付き合ってないから」

「嘘ついても無駄よ。記事だって書いてあったんだから」

嘘ついてないのに……

「だからこれは、手違いで」

私は、言った。

「ムカツク。皆、やろ」

「「うん」」

ドサッ

私は、蹴られた。

痛ッ……

私は、何も言えない……

もし、何かしたら高岡さんにも迷惑かかるから……

私は、殴られたり蹴られたり、何度もされた。

「よし。このぐらいにしてあげましょう。明日、続きするわよ。じゃあ、行くわよ」

そう言って去って行った。

どうしよう? この傷。

絶対、皆分かるよね?

保健室に行こうかな。

私は、保健室に行った。

「はい。これで大丈夫よ。傷、痛む?」

保健室の先生が聞いて来た。

「大丈夫です。じゃあ、私そろそろ教室に戻ります。ありがとうございました」

私は、そう言って保健室から出て行った。

私は、どんな事も負けない。

我慢しなきゃいけない。

私は、そう硬く決心した。
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