写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「康太っていい笑顔だね。いつもそんな顔してればいいのに」
私は、言った。
「お前って本当にストレートだな。いつもの俺は、どんな顔してるんだよ?」
「いつもは、怒った顔してるような感じがするよ。ホラ、こんな顔」
私は、そう言って康太の顔を真似した。
「お前、失礼な。で、本題に戻るけどいつから俺の事好きだったの?」
「えっと……前からだよ」
「お前、じゃあ何で振」」ったんだよ?」
康太が言った。
康太が勝手に勘違いしたんじゃないの?
私は、そう思った。
「言おうと思ったのに康太が勝手に勘違いしたでしょ」
私は、言った。
「お前、あの時言おうとしたの? 気づかなかった」
「康太って鈍感だね」
「お前もなってもう、遅刻じゃん」
「あっ、本当だ。どうする?」
私は、康太に聞いて見た。
「サボればいいんじゃね? 話したい事もあるし……」
「そうだね」
私と康太は、すぐ近くの公園のベンチに座ってサボる事にした。
「前、ここに来たよな?」
「うん……」
そう言えば、ここに来て康太に勘違いされたよね?
あれからまだ1週間ぐらいしか経ってない。
「あのさ、俺の気持ち言っていい?」
康太が頭をポリポリかきながら言った。