写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「じゃあ、そろそろ学校行くか」

「うん」

私と康太は、そう言って学校に向かった。

先生に怒られると覚悟しながらも。

学校に着いたらやっぱり怒られた。

詩織と亜由に行ったら喜んでた。

亜由は、康太に「泣かせたらあかんで」って言った。

康太は、「泣かせるわけないし」と言った。

私は、その言葉に安心した。

放課後―

「愛歌、帰ろうぜ」

康太が言った。

「うん」

ピッピッピッピッ……

ケータイが鳴った。

「康太、ちょっと出てもいい?」

「おう」

私は、ケータイに出た。

「もしもし」

「愛歌、今日仕事あるから事務所に寄ってくれる?」

「はい」

「じゃあ、待ってるね」

私は、ケータイを切った。

「康太、ごめん……今日、仕事あるんだ」

私は、康太に手を合わせて言った。

「しょうがねぇな。途中まで帰ろうぜ」

「うん」

私は、康太と事務所まで一緒に帰った。

「じゃあ、頑張れよ」

「うん」

私は、康太に手を振って事務所に入った。

< 162 / 285 >

この作品をシェア

pagetop