写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
その表情は、寂しそうな顔だった。
もしかして康太、傷ついてる?
どうしよう?
でも、恥ずかしかったし……
私と康太は、気まずそうに歩いて学校に向かった。
「愛歌、おはよう」
亜由が言った。
「亜由、おはよう。アレ、詩織は?」
詩織が居なかったから亜由に聞いて見た。
「ああ、詩織は風邪引いて休みやって。帰り、一緒にお見舞いに行かん?」
「うん、そうだね」
「じゃあ、その帰りに果物買って行こうか」
「うん」
キンコンカンコーン……
予鈴が鳴った。
「あっ、予鈴鳴った。じゃあ、また後でな」
「うん、また後で」
私は、席に着いた。
放課後―
康太とは、あれから少ししか話してない。
気まずいから……
私が顔を背けなかったらよかったんだよね?
「ほな、行くで」
「うん」
私と亜由は、帰りに八百屋さんに寄って果物を買う事にした。