写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
撮影現場
次の日―
学校に着いたら詩織が居たから声をかけた。
「詩織」
「あっ、愛歌。おはよう」
「おはようじゃないよ。昨日の合コン、最悪だったよ……。あの男が嫌だし……。
それに詩織は、どうせ私の事より自分のためなんでしょ? 光輝君の事が好きんなんだよね?」
私は、昨日の事を詩織に怒りをぶつけた。
「ごめん……愛歌。確かに私は、光輝君の事好きだけど愛歌の事も心配だったんだよ。
それに確かに勇輝君も悪いし、愛歌も悪いと思うよ。昨日、愛歌が飛び出した後勇輝君追いかけて来たでしょ? ちゃんと謝った? 勇輝君に」
「そっか……。でも、私は二度とあの男に会いたくない。無愛想だし、口は悪いし……。私、勇輝君に謝ってないよ。だって私すぐ帰ったから」
「勇輝君と会った?」
詩織が聞いて来た。
「会ったよ……」
「どうだった?」
「別に……。その話、もうしないで」
「分かったよ。お節介焼いてごめんね」
詩織は、そう言って自分の席に着いた。
私、詩織に怒らせたかな?
どうしよう……
「詩織、ごめんね……」
私は、謝った。
「もう、いいよ。それより、勇輝君に謝りなよ。私もついてくから。あんた達じゃどうせまた話し合いにならそうじゃないから」
「えー。謝るの? あの男に?」
「当たり前じゃん。あの男って失礼だよ。ちゃんと名前があるんだから」
「だってあの男も私の事あの女って呼んでるよ」
「そんなのどっちもどっち。行くの? 行かないの?」
「行く」
私は、放課後また詩織と一緒にあのカラオケボックスに行く事にした。
仕方ないからあの男に謝る事にした。