写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
ダメだな……私って……
何かあればそう思う私……
前向きになりたいけど、なれない私。
1人だと暇だな……
何しようかな?
私は、ちょっと近くを散歩した。
今頃、店入ったらおかしいと思うよね?
どうしよう……やっぱり公園に戻ろうかな?
居場所ないし……
「おい」
考え事してたら誰かに声かけられた?
私は、後ろを振り返った。
「お前、何でこんな所に居るんだ? 学校は?」
知らない男の人が言った。
確かに学校は、今日行ってないけどこの人だって私と同い年だよね?
「あのあなたこそ学校は?」
私は、言った。
「ああ、俺? 学校は、行ってなくて働いてるんだ。金が必要だしな。それより、お前どこの学校?」
その男の人が言った。
「私は、藍沢愛歌。あなたは、誰ですか?」
私は、言った。
「愛歌ってあのAIKA?」
その人が大声で言った。
「ちょっと大声で言わないでよ」
私は、その人の口を手で押さえた。
「ごめんごめん。俺は、この近くの店で働いてる高瀬拓哉」
拓哉君が言った。