写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「了解。ちょっと待っててな」

おじさんは、ラーメンを作りだした。

「拓哉ってここでいついつ働いてるの?」

私は、拓哉に聞いた。

「ああ、俺? 俺、結構かけもちしてるから週に2回ここで働いてるよ」

拓哉が言った。

「そっか」

「はい。チャーシューメン、玉子ラーメンおまちど」

おじさんがそう言ってラーメンを置いた。

「いただきます」

私は、手を合わせて端を割ってラーメンを食べ始めた。

何コレ?

すっごくおいしいんですけど……

私は、どんどんラーメンを食べた。

「おじさんのラーメンどう?」

おじさんが私に聞いて来た。

「すっごくおいしいです」

私は、言った。

「愛歌ちゃん、時々来てね」

おじさんが言った。

来れないとは、言いづらい……

「あっ、おじさん。愛歌は、ここ来たのは今日だけだから無理だよ」

拓哉が私のかわりに言ってくれた。

私は、拓哉ナイスと思った。

「そっか。おじさん、残念……」

「また、来れたら来ます」

私は、言った。
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