写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「お前、何でここでバイトしてるんだ?」
勇輝が言った。
何でバレたのかな?
「ちょっとね。それより、勇輝は何でここに?」
私は、普通に勇輝に言った。
「お前、騒ぎになってるぞ。だから、帰るぞ」
「ヤダ。帰らない」
私は、言った。
「すいません」
勇輝は、加賀美さんに声をかけた。
「お客様、何でしょうか?」
加賀美さんは、勇輝に言った。
「あのこの人、俺の連れなんで帰らせてもらってもいいですか? こいつ、家出して騒ぎになってるんで……」
勇輝が加賀美さんに言った。
「そうだったの? じゃあ、愛歌ちゃん帰った方がいいわ。バイトもやめる?」
加賀美さんが私に聞いた。
「やめさせてもらいます」
勇輝が勝手に言った。
「ちょっ……」
「愛歌ちゃん、取りあえず今日は帰ったら?」
「はい。すいませんでした」
私は、加賀美さんに謝った。
私は、裏で元の服に着替えた。
「じゃあ、帰ります」
私は、加賀美さんに声をかけた。
「気をつけてね。もし、やめるなら言ってね」
「はい……」
「じゃあ、行くぞ」
勇輝が私の手を引っ張って店から出て行った。