写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「愛歌、男嫌い直った?」
「うん、ちょっとね」
「そっか。よかった」
「愛歌ちゃん」
後ろから声をかけられた。
あっ!! お姉さん。
詩織がいるのに……
「あっ、お姉さん。どうしたんですか?」
「何々? このお姉さん、誰?」
詩織が私に聞いて来た。
「愛歌ちゃんの友達ね。私、こうゆう者なの」
と言って詩織に名刺を見せた。
何で詩織の居る前で……
「えっ、これ有名な事務所じゃないですか。愛歌とどうゆう関係なんですか?」
詩織は、驚いてた。
そりゃー。驚くよね。
「愛歌ちゃんをね、モデルにスカウトしたんだけど断られちゃって……。それで説得しに来たの」
「そうなんですか……」
「愛歌ちゃんに聞いてないの?」
「はい」
「じゃあ、愛歌ちゃんと詩織ちゃん。今度、うちのモデルの撮影現場を見に来る?」
「えっ、いいんですか?」
詩織は、張り切ってた。
詩織は、モデルになりたいもんね。
「いいのよ。愛歌ちゃんは、どう?」
お姉さんは、私に聞いて来た。
「はい。行きます」
詩織が喜んでるんだし、行かないと。
「じゃあ、明日休みだし、来れるかな?」
「はい」
「じゃあ、待ってるね」
と言ってお姉さんは、去っていった。