写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「じゃあ、行って来ます」

私は、そう言って康太の手を引いて家を出た。

「愛歌、おばさんから聞いたけど来週の日曜日モデル対決があるんだな。もちろん、俺は愛歌に投票するから頑張れよ」

「うん、。康太、ありがとう」

私は、笑顔で言った。

「愛歌、その笑顔ですれば絶対愛歌が勝つな。まぁ、愛歌が勝ったら愛歌の好きなもんおごってやるからな」

康太が言った。

「えっ、いいの?」

私は、言った。

「いいの? ってまぁ、愛歌が勝ってからの話だけどな」

康太が言った。

「じゃあ、私頑張るから応援しててね」

「おおって言うかのんびり話してる場合じゃなかったな。よしっ、学校まで競争しようぜ。勝った方がジュースおごるって事で」

康太は、そう言って走った。

「あっ、康太だけ先に行ってずるい」

私は、そう言って走った。

「ちょっと女の子なんだから弱気で走ってよ」

なかなか康太に追いつけない私は、康太に言った。

「弱気にしてるつもりだけど……」

康太が言った。

えっ、それで弱気にしてるの?

「それより、急がねぇと俺にますます俺に追いつかないぞ」

康太は、意地悪そうに言って走った。

私は、強気で走った。

学校に着いた。

「やりー。俺の勝ち。愛歌、俺コーラがいいな」

康太が言った。

くやしい。康太に負けた……

「分かったよ。じゃあ、休憩時間に買いに行くから」

私は、言った。
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