写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「はい。頑張ります」
私は、凛とした表情で言った。
服は、詩織と亜由が選んでくれた服。
自信、持たなきゃ。
「じゃあ、由紀ちゃんに挨拶して来て」
「はい」
私は、由紀ちゃんの所に行った。
「AIKAです。宜しくね」
私は、そう言って手を出した。
「由紀です。こちらこそ、宜しくね」
由紀ちゃんは、そう言って私の手を握ってくれた。
可愛い……
私なんか敵わないよ……
「じゃあ、2人そろったので先攻か後攻を決めます。AIKAちゃんと由紀ちゃん。赤がついた方が先攻になります」
スタッフの人が言った。
私は、引いた。
赤が付いた棒だった。
えっ、私が先攻?
先攻って緊張するよ……
「じゃあ、AIKAちゃんが選考で由紀ちゃんが後攻で。AIKAちゃん、スタンバイ宜しくね」
「はい」
私は、そう言って深呼吸をした。
大丈夫。
皆が応援してくれる。
いつも通りの私でいいんだ。
「じゃあ、行きます」
カメラマンが言った。
私は、手をギュっと力を入れた。
そしていろいろポーズを決めた。
いろんな表情で。
カシャッ
カシャッ
カメラでいっぱい取られた。