写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「じゃあ、またな」
康太が言った。
「うん、またね」
私は、康太に手を振って家へと入った。
「おかえり。康太君とのデート、楽しかった?」
お母さんが私に聞いて来た。
「うん、楽しかったよ」
本当に今日は、楽しかった。
また、ボーリングしたいな・・・・・・
あれから2ヶ月が経った。
季節は、2月。
今日、私の誕生日。
皆、覚えてくれてるかな?
ピンポーン♪
ガチャッ
「愛歌、誕生日おめでとう。これ、プレゼント。気に入るかどうか分からねぇけど・・・・・・」
康太が照れくさそうに言った。
「ありがとう。これ、今開けていい?」
私は、康太に聞いた。
「おお」
私は、包みから開けて見た。
中には、リングのネックレスで“A”って刻まれてあった。
「康太、ありがとう。これ毎日つけるね」
私は、言った。
「気にってくれたならよかった。俺もおそろで買ったんだ。俺のは、“K”」
康太は、そう言って首元につけてあるネックレスを私に見せて来た。
「あっ、本当だ。康太とおそろだ。嬉しい」
「それ貸して。俺、つけてやるから」
「うん」
私は、ネックレスを康太に渡した。
康太は、それを受け取った。
「愛歌、ちょっと髪を上げて」
康太が言った。
私は、髪をちょっと上げた。