写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
決意
今日は、日曜日。
学校も休み。
昨日の撮影現場、楽しかったな~。
おまけに香水もらったし……
この香水綺麗だな。
私は、引き出しに閉まっていた香水を取り出した。
つけて見ようかな?
でも、香水ってどこにつけるのかな?
分からないよ……
詩織に聞いて見ようかな。
「愛、康太君来てるわよ」
お母さんに呼び出されて玄関に行った。
「さあ、康太君。入って」
「おじゃまします」
と言って康太は、私の家の中に入って行った。
「どうしたの? 康太」
「愛歌の部屋行っていい?」
「うん、いいけど」
「ゆっくりしていってね。康太君」
「はい」
in愛歌の部屋
「昨日、愛歌出かけてたろ?」
「うん」
「もしかしてモデルの撮影現場行ってた?」
「うん。でも、何で分かったの?」
「なんとなくだよ。で、どうだった?」
「どうだったって?」
「だからモデルの撮影現場を見てどう思った?」
康太は、次々聞いて来た。
「すごいと思ったよ。モデルさんは、いろんな服着ていろんな表情をしてたから」
「そっか。で、モデルやるの?」
「それは、まだ分からないけど……。でも、お姉さんにモデルの事真剣に考えてって言われたの」
「そっか。まだ、愛歌は考えてるんだな」
「うん」
「モデル、やって見れば?」
康太から意外な言葉だった。