写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「愛歌ちゃん、よく似合うよ!じゃあ、これから撮影入るね。カメラマンさんにも愛歌ちゃん、初めてだから優しくするように言ってたから安心してね」
「はい」
「じゃあ、さっそくカメラマンさんに挨拶して」
「はい」
私は、カメラマンさんの所に行った。
「君がAIKAちゃんだよね。宜しくね!じゃあ、これから撮るからポーズ取ってね」
「はい。宜しくお願いします!」
「じゃあ、あそこに立ってね」
「はい」
私は、あそこに立った。
「じゃあ、いきます」
カメラマンさんが言った。
どうしよう?
これから撮るんだ。
緊張するよ……
それにポーズってどんなポーズ取ればいいの?
それにやっぱり写真撮るの怖い……
あの男を思い出すから……
思い出したくないのに……
私は、何もポーズ取らずにそこで立っているだけだった。
「AIKAちゃん、大丈夫? 休憩とろうか?」
「大丈夫です。迷惑かけてごめんなさい……」
「初めてだから仕方ないよ。じゃあ、撮るね」
「はい」
今度は、ちゃんとしなきゃ。
カメラマンさんやいろんな人に迷惑かける事になるから。
カメラを誰かと思えばいいよね。
私は、笑顔でポーズを取った。
カシャ―
私は、一枚一枚ポーズや表情も変えた。
カシャ―
カシャ―
「AIKAちゃん、すごくよかったよ。お疲れ様」
撮影が終った。