写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
「あっ……愛歌」
「詩織、大丈夫?」
「うん。何かショックで……ごめんね……愛歌」
詩織は、声が枯れてた。
多分、泣いたんだと思う。
「ううん。全然、いいよ。頑張ったね」
私は、何て声をかけたらいいのか分からなくてそう言った。
「うん。でも、私才能ないって言われたった」
詩織が才能ない?
そんなのありえない。
「詩織は、充分才能あるよ。だから気にしたらダメだよ」
「でも、ダメだった……。ねえ、愛歌。今だけ泣いていい?」
詩織は、枯れた声で言った。
「うん。泣いていいよ」
私も涙が出てきた。
何で詩織じゃダメなの?
訳分かんないよ……
私と詩織は、公園で静かに泣き続けた。
―数分後
やっと泣き止んだ。
「愛歌、ごめんね……」
「謝らないで。私、詩織に充分してもらってるんだからこれぐらいは、当然だよ。詩織も私に悩みがあったら何でも言って。詩織と私は、親友だから」
「愛歌……」
詩織が私に飛びついて来た。
いつもは、しっかりしている詩織が今日は、何だか幼く見えた。
「詩織、私のおごりでカラオケで歌いまくろ」
「うん。ありがとう」
私と詩織は、カラオケボックスに行った。
「2名様で。203号室です」
私と詩織は、部屋に行った。
私は、カラオケの本を取った。
「はい。詩織」
私は、詩織に本を渡した。