写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「詩織、何か歌って」

「うん」

詩織は、笑顔で言った。

よかった。

私でも詩織を励ませる事が出来て。

いつも、詩織によくしてもらってるもんね。

これぐらいは、恩返ししないと。

詩織は、リモコンで何か登録した。

「何の歌を歌うの?」

私は、詩織に聞いて見た。

詩織は、「これ」と言って指を指した。

えっ、この曲?

天才バカボンなんか歌うの?

詩織、やっぱりショックでおかしくなったのかな?

「ねえ、詩織。この歌、本当に歌うの? って言うより、知ってるの?」

「うん」

曲がかかった。

詩織は、あっさりそう言って歌い出した。

まあ、いっか。

詩織が元気になるなら。

ふうー。

やっと天才バカボンの歌を歌った。

「はい。次は、愛歌の番」

詩織は、本を渡して来た。

私は、アクアタイムズの「決意の朝に」を歌う事にした。

「愛歌は、それ歌うんだ」

「うん」

曲がかかった。

私は、「決意の朝に」を歌った。

歌い終わったら詩織が言った。

「2人で歌わない? 何か」

「うん。いいよ」

詩織と一緒に歌う事にした。
< 62 / 285 >

この作品をシェア

pagetop