写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
ヤバイ……もう間に合わないよ……
校門が閉まる。
それにあの先生が居るし……
「ねえ、康太。もう間に合わないよ」
「愛歌、色気作戦だ」
「色気作戦って?」
「お前、あの雑誌持ってるか?」
「うん」
「じゃあ、それ貸せ」
私は、カバンから雑誌を出して康太に渡した。
「お前等、もう遅刻だ」
「あの先生、これって何だと思いますか?」
「何って雑誌だろ」
「じゃあ、先生。この人、知ってる?」
先生の動きは、止まった。
「何でお前、俺が伊藤咲好きなの知ってる?」
「だって前、伊藤咲を見てニヤニヤしてたじゃないですか」
えっ、先生。咲さんの事、知ってたんだ?
「これ、あげるから見逃してもらえますか?」
「しょうがない。次は、これじゃ済まないぞ」
「「ありがとうございます」」
2人同時に行った。
急いで校門を通った。
「康太、ナイス」
私は、小声で言った。
「まあな」
私と康太は、急いで教室に行った。
ガラッ
教室のドアを開けて急いで席に座った。
ん?
何かみんなから視線感じるのは、気のせいかな?
私は、教科書を用意した。