写真嫌いと男嫌いの私がモデル?

「ねぇ、愛歌。愛歌の撮影現場見てみたいな~」

「今度、高岡さんに言って見るよ」

「ありがとう。じゃあ、また明日ね」

「うん。また、明日」

亜由は、手を振って帰って行った。

私は、家に着いたらさっそくファンレターを書く事にした。

一枚一枚丁寧に書いた。

字とか間違ってないかな? 汚くないかな?

私は、気になってしかたなかった。

でも、思いは伝わってるよね?

私の思い。

伝わるといいな~。

ファンレターを書き始めて思った事があるんだ。

私は、手紙ってこんなに思いが伝わるんだなあって思った。

手紙は、誰かを思って書くんだよね?

それってすごいと思った。

だから私も私の事、応援してくれてる人の事だけ考えてありのままの私で書き続けた。

自分らしさって大切だよね?

「愛歌、ご飯出来たよ」

「はーい」

私は、下に降りた。

「よっ。愛歌」

康太が居た。

「えっ、何で康太が居るの?」

「康太君を呼んだのよ」

「そっか」

「じゃあ、食べよ」

「いただきます」

私は、そう言って食べた。

食べ終わったらお母さんが言った。
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