写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
第3章新たな挑戦
新しいCM
あれから2週間とちょっと経った。
康太にちょっと手伝ってもらって何とか全部書く事が出来た。
ファンレターを読んだり書くのに1ヶ月も経った。
ちょっとかかり過ぎたかな?
高岡さんにさっそく伝えないと。
私は、高岡さんのケータイにかけて見た。
初めて私からかけるから緊張する……
プルル……
「あっ、愛歌ちゃん? ごめんね」
「あのファンレター全部書き終えたんですけど、どうすればいいですか?」
「じゃあ、今から私が向かえに行くわね。ちょうど新しい仕事もあるしね」
「あっ、はい」
「じゃあ、ちょっと待っててね」
高岡さんは、そう言って切った。
ピンポーン……
あっ、高岡さんかな?
ガチャ
「あっ、高岡さん」
「愛歌ちゃん、そのダンボール貸して」
「えっ、私持てますよ」
「ダメダメ。モデルがそんな思いの持ったら。私、こう言う仕事もう何年もしてるんだから大丈夫わよ。見ていて」
高岡さんはそう言って私が持ってたダンボールを軽々持ち上げた。
「高岡さん、すごい……」
「まあね。じゃあ、乗って」
私は、高岡さんの車に乗った。
「ファンレター書くの大変だった?」
「はい。でも、ファンレターもらって嬉しかったです。心が温まったって言うか元気をもらったんです」
「そっか。やっぱり愛歌は、心が綺麗だね」
高岡さんが言った。