写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
次の日―
「愛歌、起きろ」
康太がいつも通り起こしに来た。
「ん? 今、何時?」
「お前、寝ぼけすぎ。今は、8時15分」
えっ、8時15分?
私、昨日あのまま寝たんだっけ?
寝すぎた……
もう、間に合わないよ……
「じゃあ、急いで服着替えろよ。部屋、出てるから」
康太は、そう言って部屋を出て行った。
そう言えば、昨日の服のままで寝たんだ。
でも、康太は何も言ってくれなかった……
私は、ガッカリした。
私は、急いで制服に着替えた。
私は、席に着いて朝食を食べた。
「そう言えば、愛歌。シャンプのCMに出るんだって。楽しみだわ」
「愛歌、シャンプのCMに出るの?」
康太が聞いて来た。
「うん、SALAの。昨日、撮ったよ」
「すごいな~。俺も楽しみだわ」
康太が楽しみ?
私をからかうつもりだよね?
私は、朝食をガブっと食べた。
食べ終わったら髪を整えた。
「じゃあ、行くぞ」
「行って来ます」
私と康太は、家から出た。