写真嫌いと男嫌いの私がモデル?
亜由は、目を輝かせて聞いて来た。
「誰々?」
「康太に……」
恥ずかしそうに言った。
「康太ってもしかして小野君に?」
「うん……」
「そうなんや。チョコ渡して告白するんやろ? 頑張ってな」
「頑張ってね」
何で詩織と亜由、私が告白するって分かってるの?
私、頑張って康太にチョコ渡して告白するぞ。
私は、決心した。
―2時間後
冷蔵庫から取り出してチョコを取り出した。
綺麗に固まってた。
後は、ラッピングに包んでカードに書くだけ。
ラッピングは、包めたけどカードに何て書こうかな?
これでいいかな?
“チョコ作ったから食べてね”
これでいいよね?
「うち出来たわ。じゃあ、そろそろ帰るわ。おじゃましました」
「私も帰るね。じゃあ、また明日ね。おじゃましました」
詩織と亜由は、そう言って帰った。
明日、ちゃんとチョコ渡して言えるかな?
緊張する……
告白なんて初めてするし、しかも相手が康太だから。
でも、振られたら気まずいしなー。
ダメダメ。
そんな事、考えたら。
前向きに行こう。
私は、その日なかなか眠れなかった。