オンリー•ガール


結局2時になって集まったのは全部で7人。
そのうち3人はすがわらくんと同じクラスの男子であとの2人は女子。
女子の片方は私と同じクラスだけどもう1人はまったく知らない。

「そんなわけで行きますかー!」

どんなわけだよ。
と心の中でつっこみをいれてしまったすがわらくんの言葉で近くのカラオケに向かって移動をした。

しかし、だ。
まったく誰とも会話をできない私。
あたりまえ。
だってクラスで基本地味な子だし。
みんなワイワイしてるのにな。
場違いだったかな?

「えっと、みゃー☆だよね?」

突然話しかけられて驚いたが、みゃー☆とは私のサイトでの名前のこと。

「そうだよ!えっとSHINだっけ?」
「うん。話すの初めてだな。慎司って呼んで」
「慎司くんね。私は美也って呼んで」

これが私と慎司くんの出会いだった。
まさに“普通”って言葉がお似合いなくらい普通の出会いだったのだ。

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