オンリー•ガール
 

カラオケにつくと少し待ち時間はあったもののすぐに部屋に案内された。
部屋では男女に別れて座った。
みんな思い思いの歌を歌っているが私はそれにうまく参加できない。
それどころか会話にまで入れないのだ。
男女の境目の男子側には慎司くんがいるから女子側のつかさちゃんがうらやましかった。

恋愛感情とかではない。
ただの話し相手としてだ。

「俺、トイレ行く」

そう言って慎司くんは席を立った。
部屋を出て行くと同時に慎司くんの隣にいた周斗くんが席をつめてしまった。
もしかしてつかさちゃんを狙ってるのかな?なんて思ったり。

「もしかして席ない?」

気づくと慎司くんが戻ってきていた。

「あっそうみたいだね…。ここ座る?」

と私は横に置いていた荷物をよけた。

「さんきゅっ」

さすがイケメン。
笑うとキラキラしている。

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