空にアセ、土にナミダ。
「ケイって、なにがあっても急がないよなぁ」
笑いながら仲間達が次々と頷く。
「お前が急ぐとこ、見てみたいわ」
「それは無理だろうなあ?ケイ」
笑いながら俺を振り返るあいつらは、すでに俺の十数メートル先にいる。
「どーだろーなー」
「お?!お前、いつもと違うじゃねえか」
「走る気にでもなったのかー?」
「どーだろーなー」
相変わらずのらくたと歩く俺。
十数メートル先を行くあいつら。
俺は笑った。