空にアセ、土にナミダ。
のらくたと歩く俺を、はしゃぐ野球部が駆け抜ける。
汗だくで。
「なーにがスッキリだよ、ぼけ」
でも、俺は気づいていた。
あいつらの顔は、、、まぶしい。
まぶしいほど、輝いて、馬鹿みたいにスッキリしている。
歩くスピードを上げてみると、意外に今までよりも足が軽い。
心地よい風もふいた。
「走ったら…」
考えながら、アイからのルーズリーフを顔の前に上げた。
真面目人間は、板書もメモも完璧にとっているから、このノートがあれば俺に授業なんて必要ない。
聞くだけ無駄だな、、、寝るだけだしな。
…ん?