誠の絆~浅葱に誓いし時代を駆け抜けた仲間たちの物語~

??:「君が吉田まちさんかな?」

道場から若い青年が出てきた。
そしてニコッと笑ってきた。

??:「近藤さ-ん!!勝手にどこかに行ってしまったからビックリしたじゃないですか…」

遅れて同い年ぐらいの子も走ってきた。

勇:「君が吉田まちさんだね?」

今度は確かめるように聞いてきた。
私は何も言わずにコックリと頷いた。

勇:「やっぱり予想通りの可愛らしい子だ!!俺の名前は近藤勇だ!!横にいるのは沖田総司だ。総司って呼んでやってくれ…」

総司くんは近藤さんの後ろに隠れて顔を真っ赤にしている。

"総司は恥ずかしがり屋だから"

と嬉しそうにニコニコ笑う近藤さんは何処か父上に似ている。
笑顔がとても似合っている。


それに比べ、総司くんは
まともに私と目を合わせようとしない。
"嫌われたのかな??"
そう思ったのが早とちりだというのはその1時間後には不安も消えていた。



< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop