だってキミが好きだった
彼が来て、もう3日が経った。
時が流れるのは早いもので、
本当に彼が転校してきたのが昨日のことに思えてくる。
彼は今じゃあクラスの……いや、この学校の人気者だ。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。
その三要素が詰まっている彼を、放っておく奴なんかいない。
「ねぇねぇ千早くん、千早くんって彼女とかいたの?てかいたでしょ!」
「そろそろ教えてよー!」
……私ですけど。
そこの完璧人間の元カノ、私なんですけど。
……なんて言える筈が無い。