だってキミが好きだった
「まぁいいや。とにかく転校生だよー!?しかもこの私立校に!!ここレベル高いから編入試験とか大変なのに、だよ!?」
「まぁ凄いよね、この学校に転校は。頭良くないと入れないし」
「そうそう!まぁ欠員はいたみたいだけど、編入試験難しいみたいなのにねー」
「……で、それがどうかしたの?」
私のその問いかけに瑞希は目をきらきらと輝かせ、ズイッと顔を近づけてきた。
まるで、「やっと聞いてくれた!」とでも言いたげな表情。
あぁ、私が聞いてくるのを待ってたんだ。そっかそっか、ごめん。
「イケメンなんだよ!!」
きゃーっと頬に両手を当ててまた瑞希はきゃっきゃと騒ぎ出す。
いけめん。あぁそうか。イケメン好きだもんね、瑞希。大好物とか前言ってたっけ。
………イケメン、ねぇ。
興味、無い。