だってキミが好きだった
「いつから」
「5日前!」
……嘘でしょ。
いきなり告げられたその事実に驚きを隠せない。
5日前って……どうして言ってくれなかったんだ。
「……ん?もしかして何で言ってくれなかったとか思ってる?いやぁ、言うの忘れてた!」
私の考えていたことを読んだのか、瑞希はアハハーっと笑いながらそう言う。
……もしかして顔に出てた?
いや、まぁそうじゃなくても大抵の人はそう言うか。
「そっか。良かったね」
「ありがとーう」
「幸せ?」
「うん!」
「へぇ……どこまで進んでるの?」
「ん?えー、えへへへ」
惚気てるなぁ。
でもまぁ5日じゃそんなに進んでないか。
瑞希に彼氏ねぇ〜。
微笑ましく思っていた私に、
瑞希はとんでもない言葉を口にした。
「いやぁもうね。ディープは付き合った日にやったんだけど……昨日会った時はまぁ色々……うへへ」
あーやばい。この人どんだけ惚気てんだ。
……ってそうじゃない。
「……え?ちょっと、待って」
いやいや、まだ5日だよね?
なのに付き合って初日にそんなことして……
「展開早くない?」