先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
実習最後の日には、
クラス全員が泣いてしまうくらい
別れがたかった。
私もその中の一人で。
たまたま忘れ物をして
教室に戻った時に、
先生がひとり残ってるのを見て、
自分はラッキーだと喜んだ。
だから、先生の興味を引きたくて、
私のことを覚えていて欲しくて。
話しかけた。
「先生、はやくほんとの
先生になって、
絶対この学校に戻ってきてね。」
自分はまだ4年生だから、
もし先生が失敗しても、
6年生になるまでにまた会えるはず、とか、
ちょっと失礼な事を真剣に計算し、
本気で、そう思っていた。
だけど、
先生の返事は
思いもよらないものだった。