先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】

実習最後の日には、
クラス全員が泣いてしまうくらい

別れがたかった。


私もその中の一人で。



たまたま忘れ物をして
教室に戻った時に、

先生がひとり残ってるのを見て、


自分はラッキーだと喜んだ。




だから、先生の興味を引きたくて、

私のことを覚えていて欲しくて。



話しかけた。



「先生、はやくほんとの
先生になって、

絶対この学校に戻ってきてね。」



自分はまだ4年生だから、

もし先生が失敗しても、
6年生になるまでにまた会えるはず、とか、


ちょっと失礼な事を真剣に計算し、


本気で、そう思っていた。






だけど、

先生の返事は

思いもよらないものだった。


< 10 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop