先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
私は気合でなんとか
体を半分起こすと、
試合に負けたボクサーみたいに
よろよろドアの所へはいずってって、
勝手に震えてる手で、
部屋のドアをきちっと閉めた。
鍵もかけた。
そうだよ。
リョースケ先生の思惑通りになんて
いかないんだから。
どうってことないんだもんね。
平気なんだもんね。
次に来たときは
倍にしてお返ししてやるんだから、
首を洗って待ってなさい、先生。
だけど次の日もその次の日も、
リョースケ先生は来なかった。