先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「はは、先生にはならないなあ。
さすがにこれでこりたよ。
実は卒業やばくてさ、
実習って単位がかせげるから
とっただけなんだよな。
とか言っても、わっかんないよなあ?
どうせ。(笑)」
単位だの卒業が危ないだの、
そのときの私には半分も
意味がわからなかったけれど。
物凄くひどい形で、
裏切られたことだけは、
わかった。
泣きそうになったけれど、
涙を見られるのさえしゃくで、
そのまま黙って
その人の横を走り抜けた。
先生なんて、えらくも何ともない。
その辺にいる、ただの大人と
おんなじだ。
私たちの為に、いるわけじゃない。