先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】





先生が、来ない。



―――なんで!?



最初の三日くらいは、

「なんで来ないのよ~~!」と
窓に張り付いて

ぶうぶう言いながらも
忙しいのかな?とか思ってたけど、


一週間も、二週間も来ないとなると

さすがに不安になってきた。



トゥルルルルルル♪


電話の呼び出し音が、
誰もいない家に響き渡ってドキッとする。


だけど次の瞬間には

「先生かも!」と思って


私は、受話器に飛びついた。


「ハイ、由利でございます。」

『・・・』

「もしもし?」


『・・・あんたが由利こずえ?』

「そうですけど・・・。」



『ぶーすッ!!・・・ガチャンッ』


ツー
ツー
ツー




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