先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



・・・ブース?


って、仕切りのことだっけ?



しばらくのあいだ受話器を持って

ツー音を聞きながら呆然としていた。


言われた言葉そのものより、

いきなり叫ばれたことの方が、心臓に悪かった。


「どうかしちゃったんデスカ!?」

ってこっちが心配になるような、
ふり切れ方だった。



びっくりしてドキドキした心臓が、

まだ鳴り止まない。


受話器を置こうとしたら

手がすべって
受話器が転がって、

すごい音にまたびくっとする。



・・・いや悪いけど私、
自分が可愛いって知ってるから。


やたらケンカ吹っかけられてたのも全部、

私が可愛いせいだから。



うん、ほんとだよ。



タカオちゃんに言ったら、
デコピンされそうだから言わないけど。


その時また、

大音量で電話が鳴って、


私はあっけなく

死ぬほど驚いて飛び上がった。


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