先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「・・・はい、もしもし」
『・・・クスクス。・・・あははは』
遠くの方で
何人もの女の子が、笑っていた。
別の空間から届いたような
かすかな話し声に、
私は息をひそめて、
うんと耳をすます。
『
・・・だって、
・・・・・・・ばっか、
やーだ・・・
ガチャンッ!!
ブツッ・ツーツーツー』
突然、耳元で叩きつける様に
ガチャ切りされた。
全力でとぎすましていた私の神経まで
ぶっちぎられて電話の向こうへ持ってかれたような、
もやもやとニブく痛むソウシツ感。
ぞーっと背筋が凍りついて、鳥肌が立つ。
一転して静まり返った部屋の静寂が
耳に刺さる。