先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



「・・・今のはちょっと、ホラーっぽかった・・・な。」



蚊の鳴くような私の声におおいかぶさるように、


しんとした家中の沈黙が、

存在感を増して背中にのしかかってくる。





誰もいない家。





「・・・う、うぇ~・・・う~っ」


鼻がツーンとしてしゃっくりが出る。


だけど同時に
泣かされるのも悔しくて、

歯を食いしばって涙をぬぐった。



その時また、電話が鳴った。



トゥルルルルルル♪


問答無用の電子音に、

ぎょっと心臓が縮みあがる。


トゥルルルルルル♪


「うぅ~~っ、ひっく・・・っ」


トゥルルルルルル♪

トゥルルルルルル♪
< 115 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop