先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「・・・っふ、ぅうーーっっ」
泣きじゃくりながら、
電話線をひっぱった。
手が震えてうまく抜けない。
トゥルルルルルル♪
トゥルルルルルル♪
「・・・っ、やーだっ、もーーっ、
やだぁっ・・・うるさいっ」
電話の音は、それが習性のように
私の焦燥感を駆り立てる。
トゥルルルルルル♪
トゥルルルルルル♪
なんで私 震えてんの、
なんでこれくらいで涙でんの、
心臓の音、うるさいよ!!
トゥルルルルルル♪
トゥルルルルルル♪
「・・・ひっく、ひっ・・・」
あきらめた私は
電話器を隅に押しやって、
その上にクッションを投げつけた。
それから部屋の小さなテレビの音量を最大にして、
とにかくひたすらガチャガチャした番組を探した。
窓を閉めてがっちりと鍵をかける。
部屋の真ん中で、
頭から布団をかぶって縮こまった。
トゥルルルルルル♪
「うわ~~ん、う~~・・・っ」
トゥルルルルルル♪
トゥルルルルルル♪
怖い。