先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
【生徒-学校】
・・・


その日、いつものように
ユリん家にあがりこみ、

ユリの部屋のドアを開けて、

いいようのない不安に襲われた。


「あ、タカオちゃん
いらっしゃ~い。」


タンスとベッドが占領する
狭い部屋の真ん中で、

ユリが手を振って座っている。


その前には折畳み式のテーブル。


ユリの向かい側には、

クッションとグラスに入った
ジュースが置かれている。



まるで誰かが、いたみたいに。



窓が開いて、
カーテンが揺れているのが、



なぜか無性に気になった。




「・・・なに、誰か、来たわけ?」



自然にしゃべろうとして、
逆にぎこちなく問いかける。


ユリは全く気にせず、

机に頬杖をついてニコニコした。



「ふふ、ひっみっつ~~♪」



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