先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「だって・・・気づかなかったんだもん」
悪いことしたなあと思いながらも、
お母さんのけんまくに押されて、
ドアに向かってモゴモゴ答える。
「なあに!?聞こえないわよ!!
・・・あらっ!?何これ、開かないじゃないの!」
ドアには鍵がかかっている。
ガチンッ、ガチンッと
何度か無理やりノブを回す音がして、
それからどんどんどん、っとドアが叩かれる。
「こら、こずえ~~!開けなさい!」
「・・・やだ。なんで今更。」
「今更ってなあに!?なんで鍵を掛けるのよ!?」
理由なんかないよ。
とは言えなくて
(言ったら余計、不審に思われる)
私は座りこんだまま、
手を伸ばしてしぶしぶとドアを開ける。
目の前に、
仁王立ちしたお母さんのひざがあった。