先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「やだ、なにこの音、
うちだったの!?
ご近所に迷惑でしょ~~!!」
お母さんはあっさり
私を乗り越えて
ひとまたぎで部屋に入ると、
真っ直ぐに
テレビの方に向かって行って、
ぶちんとコンセントを抜いた。
「ちょっと~~、ちゃんと電源で切ってよね~!!」
自分でドアを開けたので
踏み込まれて文句も言えず、
どうでもいいことで、お母さんに言い返す。
振り返ったお母さんが、
キッとにらんで来たけれど、
私は負けじと、にらみ返した。
「いい加減にしなさい!あんたは何なの!?」
・・・何なの、って何なの?
「うちの子でしょ!!うちの事するのが当たり前でしょ!!
子供でしょ!!学校に行くのが当たり前でしょ!!」
「・・・そんなこと言ったって・・・」
シンプルすぎて、反論の余地がない。
私は何も思いつかなくて、
下を向いてごにょごにょと言い訳をした。