先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
「手伝いをやりたくなかったわけじゃなくて、
気づかなかっただけで・・・
学校に行きたくないわけじゃなくて、・・・」
行きたくないだけなんだけど・・・。
「・・・行けないだけだって言うの?」
お母さんが真面目な顔で、そうっと言う。
ヤダ、空気が重いわ。
ちょっとお母さま、
まねごとのシリアスはやめて頂戴。
「・・・先生が、
来てくれないんだもん。
次に来たら、
今度こそ行こうって思ってたんだもん。」
・・・先生が来るの、放課後だけど。
泣きそうな声で言ったら、
ほんとに自分がそう思ってたように思えてきて、
なんだか目がうるんだ。
(・・・いや、先生の方から来てくれるんだったら、
私は行かないに決まってるけど。)
あんのじょう、
お母さんは疑わしそうな顔で
少しのあいだ考え込んで、
それからおもむろに口を開いて
こう言った。
「そりゃあ、来ないわよ。
だってもう来ないでくださいって言ったんだもの。」
・・・・・・は?