先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
・・・ひとりぼっちになったせいかな。
今なら、弱音が吐ける気がした。
―――ダメだこのクラス。
そうやって見限ったのは、私じゃない。
本当はただ、怖かった。
何でみんなが笑っているのかわからなくて。
何でみんな、笑えるのかがわからなくて。
クラスメイトの笑い声が響く教室の中で、
自分ひとり笑えなくて、背筋が凍りついた。
だけど同時に、染まりたくなかった。
笑いたいとは、思わなかった。
ここにひとりで閉じこもっていれば、
誰も傷つけず、
誰にも傷つけられず、
私はずっと変わらず、
いいこでいられると・・・思ったのに。
―――タカオちゃんが、あんなふうに、泣くなんて。
・・・あんなに傷ついたカオを、するなんて。