先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】
翌日、お母さんに布団をむしりとられて起こされた。
「起きなさい、こずえ~~!!」
ほとんど寝てない私は、
数分間の布団の引っ張り合いガチンコ勝負の末、
あれよあれよと部屋から出されて一階のリビングに連れて行かれる。
「なになになんなの、いつもほっといてるくせに~~。」
・・・これ、まだシリアス続いてんのかな。
昨日の出来事を思い出して
嫌な予感に不安になりながら、
私の手を引くお母さんの背中を見つめる。
カウンセリングとか言い出したらどうしよう。
病院いけ、とか。
転校しろ、とか。
いやな想像で、暗たんとした気分に浸かりきっていると。
リビングの椅子に私を座らせたお母さんは、
テーブルの上に、
どんっとバナナを一ふさ置いた。